三文ゴシップ

三文ゴシップ

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ReleaseDate : 2009/06/24
NumberOfItems : 1
Format : CD
ItemDimensions : 4925592139
SeikodoProductCode : TOCT-26840
PublicationDate : 2009-06-23
EANListElement : 4988006220423
Manufacturer : EMIミュージックジャパン
EANList : 4988006220423
Brand : ユニバーサル ミュージック (e)
Artist : 椎名林檎
Label : EMIミュージックジャパン
Studio : EMIミュージックジャパン
ProductGroup : Music
FormattedPrice : ¥ 3,146
Publisher : EMIミュージックジャパン
NumberOfDiscs : 1
PackageDimensions : 3956722496

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Disc 1 / Track

1 - 流行
2 - 労働者
3 - 密偵物語
4 - 0地点から
5 - カリソメ乙女
6 - 都合のいい身体
7 - 旬
8 - 二人ぼっち時間
9 - マヤカシ優男
10 - 尖った手口
11 - 色恋沙汰
12 - 凡才肌
13 - 余興
14 - 丸の内サディスティック (EXPO Ver.)

勝負の時

椎名林檎と同年代のわたしとしては、三枚のアルバムを経て世に生まれたこのアルバムの雰囲気は、とても自然な変化のように思われます。多くの方々が仰る通り、音や歌詞にとげとげしさというか毒々しさというか、そういうものはだいぶ抜け落ちています。しかし、彼女が訴えの根底にあるものは変わらないし(わたしの思い込みを含めても)、メロディーはやっぱり椎名林檎のメロディーです。
ただ、彼女のこの成長は素晴らしいですが、こうして彼女が“そっち系”から足を洗った今、かつての彼女に匹敵するような攻撃的かつ刺激的な人が居ないのは残念極まりないです。
また、ラップやオーケストラが参加する音楽は普段あまり聴かないので、とても新鮮でした。これだけ多くの人が一つのアルバムの制作に関わっているという事実だけで、十二分に感動してしまいます。曲に合わせて歌い方を変えている、椎名林檎の女優の如き真摯さも。
偏りがちな耳に、改めて音を聴く楽しさを教えてくれるアルバムです。

カラフルな“生”

いろんなジャンルの方との協演がすばらしい!数時間でいろんなところに旅したような充足感。ワールドワイド!
「流行」。“さようなら名プロデューサー”“女の…私に個性は要らない”ガツンときました。
「旬」。平成の美空ひばりです。こんなに歌えるようになったんですか、林檎さん。感動です。シンプルなピアノが沁みわたる。まさに“活きて”います。一言一言かみしめるように聴きました。「ありあまる富」に通ずるものがあってあたたかった。
ちょうど真ん中あたりにこの曲が据えられているのも納得。
音楽は生きてる人間の感情の生々しさで出来たもののほうが近づきやすい、本来は。
だが、現代はそういうものよりも軽く扱いやすくて口ずさみやすくて美しいものが好まれる。でも、私には林檎さんが醸し出す、深くて抜け出せないどうしようもない日常的な現実がとても魅力的だ。その中にもきっと喜びや楽しさはあって、それを見つけ出しながら生きていくのは醍醐味だ。彼女は日常を描くとともにさらにその上の表現を見つけようとしている。
そして才能があるとか天才だとか、そういう世間の目を客観的にみて自分は「凡才肌」です。と主張する。確かに才能がある。だけど、彼女の曲は彼女の周りでごく普通に毎日起こっている日常のせつなさ、たのしさ、苦しみ、よろこびで作られる。私たちも経験する極めてどこにでもあるいろいろな感情を卓越した表現力で豪華絢爛にすばらしい表現者の方々と協力して見せてくれている。
初期では、生死で揺らぎ、確かに存在する“今この時この瞬間、現在”をひたすら求めて、とてつもない得体のしれないパワーを発揮していた。近年は表現者として伸び悩み続けているように私の目には映っていたが、ここにきて、再びです。
今のすべてを見せてくれています。“労働”“成長”“食べよう”“夢”“生きて”など、歌詞には今を生きるという意志が随所に見える。昔と同じで今を求めてはいるが、昔より心に余裕があり上質で人間的で温かい“現在”。
いろんな人と関わりそのなかで虚しくなることもあるけど、それでも受け入れながら生きていく。その先に何があるか分からないけど、一度しかない今を積み重ねて生きていこうと言ってくれているんだと思います。
1曲1曲丁寧に細部にこだわりまくっていて、音楽への愛情や簡単には消費させないぞというプライドも感じます。
自分は自分の色で自由に日常に色をつけていけばいいと言ってくれているようです。
ここまで音楽に真摯に取り組んでいただける音楽家がいることは聴き手にとってはとてもありがたいです。林檎さん自身の輝きが生んでいる音楽だとつくづく思います。
人間いつでも清く正しく生きることはできないけれど、そういうふうに生きたいなと思えるアルバムでした。
高校生の頃、わくわくしながら「ギブス」を買いに行った時のことを思い出しました。
とにかく楽しかった。うきうきした。何回でも言いたい。すばらしいです。
“ドならドルチェのドです”っておしゃれすぎ(「二人ぼっちの時間」)。

今がまさに旬

無罪、勝訴、カルキは素晴らしいアルバムだと思うけれど実際曲が作られたのは彼女が中学生や高校生の頃の楽曲が多い。
ライブで歌っていてもやはり彼女なりに当時とのずれがあるのでは(自身、昔の日記を読まれてるみたいと)
このアルバムは今まさにこの瞬間を生きている彼女自身の旬な声なのだと思う。
わたしはそんな声の方がリアルに心に響く。

大人になってしまった…

ソロより事変の方をよく聞く人は、ソロの勝訴ストリップとカルキザーメンのファンの戯言だと思って、さらっと聞き流してください。
久々のソロってことでレビューをしてみました。やっぱり事変とソロは別!事変って彼女のアーティスト性みたいなのはあくまで(歌詞以外は)封印したプロジェクトだし、彼女の本当のすごさがわかるのはやっぱソロっしょ。
でも残念…。期待してたようなものとは全然違った。混沌としたありのままの激情と音楽的な遊び心の融合。それこそがソロに求めていたものだったのに…。
成長して安定を手に入れたんですかね、、てそりゃそうか、もう普通に大人だもんね。
引き出しに使ったジャンルにしてもばらばらで、なんかちょっとやってみました、って感じがでちゃってる。勝訴ストリップのようなコンセプトアルバムっぽさが個人的にはちょっとほしかった。
期待とは違ったけど、でもやっぱり椎名林檎を嫌いになれない。自分に嘘をつかないその正直さが好きなのかな。過去の自分にとらわれない。あくまで今の自分をそのまま…。たぶん今回のアルバムは純粋に、自由に楽しんでみたかったんじゃないかな。

赤裸々なカミングアウト

やりたい放題、本人さんのリアルな感性を反映していただくのがベストだと考えますが、
私は、勝訴ストリップが一番好きで、
東京事変や、さくらんの時の作品は好きになれませんでした。
ジャンクすれすれのノイジーなミクスチャーサウンドと
歌詞の中に”大丈夫!”と歌う、曲だけ聞けば励ましソングに聞こえる歌に
”虚言症”というタイトルが付けられてたりします。
音と歌詞のひねり具合が、林檎さんのアーティスト性だと思ってましたが、
このアルバムには、楽器のトーンとかで、ジャズっぽく聞こえる曲が多く
(リズムアレンジはかなり、エレクトロ寄りですが)
歌詞も、シンプルで難解なキーワードが存在しません。
しかし真っ直ぐな力強さに、別の魅力を感じます。
表面が変わっただけで核の部分は変わらない・・・むしろ
アレンジが聴きやすくなった分、声、歌詞の世界のセクシャルな部分など
林檎さんの特異性がむき出しになっています。
とはいえ、ジャズのスイングの後ろ側に不穏なギターや、ノイズが鳴っていたり
勝訴ストリップに入ってても違和感の無い曲もあるので、
そっち側に戻ってきて欲しい気持ちも捨てられません。

好きな曲が増えました

変わってしまった、という意見もあるようですね。
私は林檎さんと同い年で、林檎さんの音楽と共に歳を重ねたせいか
この変化?は自然の流れのような気がします。
ここへきて、勝訴などと同じようなアルバムだったなら今出す意味もわからないし。
言葉は丸くなっている。
いわゆるロックサウンドではない。
でも楽曲は、聴けば聴くほどにいいなと純粋に思いました。
それに、曲のドラマチックな感じとか繊細な感じは
むしろあまり変わっていないのではないかと思います。
どう聴いても椎名林檎の作品です。
今現在にしか興味がないってデビューの頃から言ってますが
まさにそうして歳を重ねてきた彼女の音楽や歌詞には、同じ女として大いに共感が持てるし
何より音が美しい。
椎名林檎の様々な唄声が聴けるのも嬉しい。
久々にスピーカーの前から動かない休日を過ごしました。
色恋沙汰なんて最高ですよ。
うきうきしながら歩けます。

こころから感謝します

 気分が滅入った時、なぜか旬に癒されました。旬を聞くとこころの奥の奥で、大切な人たちと出会い通じ合うことができると確かに感じられるのです。人は一人では生きていけないと思いました。そして、ともに生きていきたいと思いました。私はこれまで、多くのひとを傷つけてしまいました。本当にごめんなさい。これからは、愛し愛され生きていきたい。これまで、出会った人たちに、またお会いしたい。そしてつながっていたい。つらい時も悲しい時も楽しい時も一緒に。 椎名林檎さんありがとうございました。

更に深化した世界観と色濃いエンタテインメント性。

取りあえず、3度続けて聴いてみた。
こりゃ凄いな。期待通りの出来栄えだ。
唯一無二な感性のきらめき輝くその世界観は更に深化しているし、加えて、多彩なミュージャンとのコラボから生み出された今までにないエンタテインメント色が濃厚に感じられるメロディ・ライン。
生理的な艶めきで吐き出される情念と、アップテンポでリズミカル、ゴージャスな旋律のシャワーにあてられ、聴きこみながら、思わず蹂躙されそうになる。
過度にポップ、過度にメロウ、そしてジャジィなこの感覚。いつかどこかで聴いた事があるような、、、そうだ、ピチカード・ファイヴみたいなのだ。あのオシャレでモードな感覚と林檎・ワールド、一見異質な感じがするけど、この軽快なテイスト、彼女の新境地を見た気がする。
モチロン、平成の情念詩人としてのマグマの噴出ぶりは今回も健在。煽動的で挑発的、それでいて女性としての優しさと強さが屹立し、長い沈黙から解き放たれたような躍動感を感じてしまう。
お帰りなさい。心よりお待ち致しておりました。

椎名林檎の音楽

椎名林檎に対する認識は、孤高のアーティストだった。独創性のある世界観を形成する言葉遣いと作品に対する完璧なこだわりがそう感じさせていたのだ。そういうリスナーが他にも少なからずいると思う。
そんな彼女が様々な経験を積んだ久々のソロ作品「三文ゴシップ」。少々肩に力を入れて聴いた。
このアルバムを聴いていて、思ったことが大きく2つある。
ひとつは圧倒的にエンターテイメントであるということ。全体的にジャジーなアレンジが中心で、その展開だけで楽しめる曲も多い。様々なコラボレーションもあり、ボーナストラックも収録。まるで一人の演者がスタイルや声色を変えながら舞台を作っていく様だ。そういう点から非常に聴きやすい作品であると思う。
アーティストという人種の創作活動は生命活動と直結し、呼吸や排泄に例えられる事もある。だがこのアルバムは個人名義にもかかわらず、そこに自身の主義主張と同等以上に音楽に対する愛情や愉しさも感じられる。
もうひとつは椎名林檎のアーティスト以前の人間的な魅力。軽率に、遠い存在だと思っていたが、すぐ傍にいると感じさせるほど、このアルバムは生々しく温かい作品だった。特に「凡才肌」という曲がそれを象徴している。「この発想はこの人しかできない」というような一種のゴシップを払拭するよに、誰かと同じように考えて悩んで生きているというのが率直な言葉で歌われている。アルバムの核となるような名曲だと思う。
もちろん「旬」「尖った手口」など彼女らしい独自の視点を提示してくれるような曲もある。メッセージ性、曲順等、ブレない作品観もある。その辺の期待も裏切らない。
アーティストとして、歌い手として、女性として、人間としての、椎名林檎の音楽が詰まっている本作。才能という言葉では片付けられない、裸で真摯で丁寧で、だからこそ類まれなる、名作なのだと思う。

スイングする新たな魅力

椎名林檎の新たな魅力が光っている。以前から楽曲にジャズの要素を垣間見せることはあったが、アルバムを通してスイングしている椎名林檎というのは初めてだ。
普段ロックしか聴かないファンの耳には、多少違和感があるのかもしれないが、どんなにスイングしていても、やはり彼女のコアの部分は全くぶれていない。相変わらず歌唱力、アレンジ共に非常に完成度が高く、ミュージシャンとしての完成度は、以前よりも一層増している。
派手にホーンセクションが鳴り、エレピやビブラフォンが響いても、モダンジャズというよりは、ジャジーなロックという印象を受ける。マイルス・デイヴィスが挑んで不評に終わったジャズロックの一つの形を、椎名林檎は改めて提示しているようだ。エルヴィス・コステロのようにロックの垣根を越えて、高度に音楽を展開させる素晴らしい才能が、日本にも存在することをファンは誇りに思うべきだ。
私と放電(通常盤)
勝訴ストリップ
加爾基 精液 栗ノ花
日出処