真夜中のカーボーイ (ベストヒット・セレクション) [DVD]

真夜中のカーボーイ (ベストヒット・セレクション) [DVD]

Attributes

ReleaseDate : 2007/10/24
NumberOfItems : 1
AudioFormat : Dolby Digital 2.0 Surround
Format : Color
Format : Dolby
Format : Letterboxed
SeikodoProductCode : MGBNT-15858
Type : Unknown
EANListElement : 4988142587725
Manufacturer : 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
RegionCode : 2
EANList : 4988142587725
AspectRatio : 1.78:1
Director : ジョン・シュレシンジャー
Label : 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
Studio : 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
ProductGroup : DVD
FormattedPrice : ¥ 1,490
Publisher : 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
Language : 英語UnknownDolby Digital 2.0 Surround
Actor : ダスティン・ホフマン
NumberOfDiscs : 1
PictureFormat : Letterbox
PackageDimensions : 5871018542
Languages : 英語UnknownDolby Digital 2.0 Surround
Name : 英語

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New Hollywoodの象徴

とかく乾いたアコギと、湿ったハーモニカの音色が印象的な映画だが、内容もまさに二面性
を表現していて、田舎から出てきた好奇心に溢れる若者と、都会でボロ雑巾のごとく、どう
にか生きながらえている男。都会の闇に溺れながらも、どうにかこうにか反体制的に
生きる姿が心を打つ。
監督のジョン・シュレシンジャーはイギリス出身の事もあって、単に都会的な若者の荒廃を
描くんじゃなくて、客観的にみたアメリカンドリーム、そして理想と現実の圧倒的な差を
見事に描ききってるところが偉大だ。単にアメリカナイズされただけの作品とは一線を引い
ている。ジョーの少年、青年時代の回想、ラッツォの夢に膨らむ妄想なんかのシーンを巧み
にとりいれ、現実から遊離していく心の隙間の表現なんかは見事すぎる。
あどけなさと、やるせなさの両方を見事に演じきったボイトも凄いが、この映画の
ダスティン・ホフマンは神がかってるよなぁ。まさに死に向かう人間は、あんな顔をする
んだろうと思わせてくれるほどの演技作りに脱帽。
ラストのジョーの決意、そしてボイトは・・・まさに最後まで反体制の矛盾を的確すぎる
ぐらい(だから泣ける)描いたアメリカン・ニューシネマの傑作だろう。

70年代初期の若者はラッツオの格好悪さに感動したものだった

 この映画に描かれているニューヨーク(NY)は薄ら汚く、そこに生息する人間も同様である。それまではきらびやかに描かれることの多かったNYをこんな視点で描くことが出来たのはシュレシンジャー監督がイギリス人だったからかも知れない。主人公のジョー(ジョン・ボイト)も我々と同様にNYに対する幻想を描いていたが、来て早々に現実の厳しさを思い知ることになる。ダスティン・ホフマン演ずるラッツオは背が低く、足を引きずり、後半はボロをまとい、まるでその後の70年代の学園紛争後の日本の若者の暗く汚い青春を暗示しているようだった。ダスティン・ホフマンの演技は絶妙で、もう一歩で臭い芝居になってしまうところだが、圧倒的な存在感で主役のジョン・ボイトを喰ってしまっている。最後のフロリダ行きのバスの中のラッツオはみっともなく、可笑しくも悲しいが、感動的でもある。
 今、見ても最初に見た当時と同じ感動が得られるかは判らないが、特典映像もあるので是非購入したい作品です。

何度観ても心を打つ。

一番最初に観たのはもうずいぶん前のことだ。当時、後にアメリカンニューシネマという風に呼ばれる名作が次々に生まれていて、その中でも群を抜いていい映画だった。上映館を追うようにして何十回も観た。映画好きが昂じるきっかけになった映画でもある。名シーンは数多いけれど、ニルソンが唄う「うわさの男」という名曲とともに、ジョン・ボイト扮するジョーがニューヨークを目指して意気揚々とするシーン、そしてラスト。ダスティン・ホフマン扮するラッツオが夢見たフロリダを前にして息絶えるシーン。「真夜中のカーボーイのバラード」の切ないハーモニカ。ラッツオのヤシの樹の柄のアロハとグレイハウンドの窓に映るヤシの樹がシンクロする。何度も観ても心を打つ。今回の特別編には出演者自身も含め関係者が当時を振り返る映像が特典として添えられ、キーファー・サザーランドなど若い世代の俳優も敬意を表していて、アメリカ映画の歴史の中にしっかりとした存在感のある映画なのだと改めて思った。大作、話題作が多い昨今、このような作品が大きな話題を呼ぶような時代ではないかも知れない。しかし、登場人物が丹念に生き生きと魅力的に描かれたこのような傑作映画を再び多くの人に観てもらえたらいいと思う。

英国人監督が描くN.Y.

当時あらゆる点で世界の最先端をいっていたニューヨーク。
米国人が触れたくも認めたくも無い、大都市の裏側を
描いたこの作品はいまだに色褪せません。
まさにニューシネマの力学がもたらした傑作であります。
しかしながら当時の米国人監督にここまで描きこめた
でしょうか。現実を見据えて掘り下げるには
異邦人たる外国の監督の視点が、有効になる
ことを示しています。スラムドッグ、硫黄島、
しかりであります。

現実に背をむける男達

大都会で現実に馴染めずにいる2人の男の出会いと別れを描いた傑作。からだを武器に女で大金を得ようとテキサスからニューヨークにやって来たジョー(ジョン・ボイド)が、足が悪く肺を病むラッツオ(ダスティン・ホフマン)と出会う。普通なら体の引き締まったジョーがカッコ良く見えるはずだが、ニューヨークで女にあしらわれ続ける彼はまるで道化のよう。逆に職にもつかず、周囲の人々に嫌われているホームレス同然のラッツオは社会に反発しているようでカッコ良く見える。このシチュエーションが70年代にはどうしようもなく心に響いた。二人の関係は単なる友情以上のものに感じられ、特にパーティ会場の階段で、「シラミがついてもかまわない」と病気のラッツオの髪を櫛でとくシーンは心を打つ名場面。マイアミに向かう途中でカウボーイハットとブーツを脱ぎ捨てるジョーは現実を直視する男の強さを感じると同時に現実に背を向け続けられないやるせなさも感じた。この作品でのダスティン・ホフマンの演技は素晴らしく「卒業」のキャラとは全く異なるいわば汚れ役的なラッツオを見事に演じ切っている。バスで息絶えるラッツオには特に哀愁を感じるが、なぜかカッコ良さも感じた。ラッツオの最期のシチュエーションは「サンダーボルト」のジェフ・ブリッジスに受け継がれるほど社会や後の作品にも影響を与えているの思う。アメリカンニューシネマを語るにははずせない傑作だろう。

ラッツオごっこやりました?

封切(死語?)された時中学生の私は自転車で友達と渋谷の映画館でオトナに混じり観ました。次の日から公衆電話(死語?)の返却口に脚を引きずりながら指突っ込むのが習慣となりました。それから十年後。新宿のジャズ屋で知り合った奴が同じコトやってたの聞いて友達になっちゃいました。しかし彼はラッツオの様に五十にもならないのに飲み過ぎで死にました。歌舞伎町で二人でやったラッツオごっこが哀しく思いだされます。

水野晴男先生のカーボーイ

最近初めて視聴しましたが、リアルタイムで見たわけでもなく、
世代も違うものが見ても中々、感傷を揺さぶるいい映画です。
さすがアメリカンニューシネマを代表する映画と言われるだけの
ものはあると思いました。
最近の映画の中から面白い映画を探すよりも、過去の評価の定まった
名画を見たほうが当然のことながら当たり率は高いでしょうね。
故人、水野晴男先生命名のカーボーイだけあって、何かホモセクシャルな
空気が漂う。
どうも、真夜中のカウボーイ自体、ゲイの隠語らしいですね。
男たちの友情が昇華すると、悲劇的なラストと相まってプラトニックな恋愛に
似た高貴なものに変化する。
全部は見ていないけど、日本のドラマ「傷だらけの天使」もオチといい、
この映画というかアメリカンニューシネマの影響を多分に受けていただろうことを
思わせる映画でした。
ダスティン・ホフマンは確かにうまいけど、俺ってウマいだろ?という
過剰な演技がやや鼻につく。それよりも、カーボーイ役で大根役者として
有名らしいボイトの田舎モノぽい素の演技がかなりハマって可愛かったです。
いやあ、映画って本当にいいものですね。

主演の二人の名演技が楽しめる作品。

ジョン・ボイト、ダスティン・ホフマンの二人が、どちらも甲乙つけがたい素晴らしい演技。
当時のベトナム戦争時のアメリカの病んでいくさまが、克明に描かれています。
若者が夢などもてない、アメリカン・ドリームなんて絵空事の世界。ドラッグ、フリーセックスなどが当たり前のようになり、古き良き時代のアメリカなど姿かたちのないニューヨークの中流社会が描かれますが、皮肉です。
社会の底辺で生きる若者の姿は悲愴です。
富を優先してきた時代の犠牲者ともいうべきか?
あこがれのフロリダを目指しながらも、たどりつくことができなかったラッツォ。フロリダにたとえ行けたとしてもそこは楽園ではない。当時のアメリカに夢の楽園などない、バスの中のジョーのあきらめにも似た絶望の表情が忘れられない。
ベトナム帰還兵の役で、アル・パチーノが出ていたらしいですが、そのシーンは上映されていないのが残念。

ああ、この映画は切なく、深い・・・

 大都会ニューヨークでドロップアウトした男二人。
閉塞した暮らしから飛翔しようとする夢、切ない友情、最後の若さが現実にぶち当たって無惨に挫折してゆく。
夢は覚めなければならず、人は世間に染まって大人にならねばいけないのか?
ああ、この映画は切なく、深い・・・。
 ジョン・ボイドは、この後、見るべき作品としては「オデッサ・ファイル」くらいで、あまり良い役に恵まれていない。
老けてからはもう嫌味な悪役専門になってしまって、もたいないね!
ダスティン・ホフマンが大都会の底辺でドブネズミのように生きる男を、相変わらず達者すぎる芸で演じていた。
主題歌「うわさの男」(ニルソン)も、ジャンルとしてはC&Wと思われるのだが、大都会の突き抜けた乾いた感じと妙にマッチしていて秀逸。
ホフマンについては、「卒業」や「クレイマー・クレイマー」での若く溌剌とした青年から、「パピオン」のよれよれ男、「小さな巨人」のインディアン、
「レインマン」のサバン症候群などなどまで、その芸域の広さに只々脱帽である(ちょっとやり過ぎ?)。

普遍的な名作

製作から約40年経った今見ても色あせることの無い名作である。
いい映画は開始5分でそれとわかる雰囲気を持っているが、この映画も
ファーストシーンもカメラワーク、音楽の使い方が秀逸で佳作を予感
させる。またボイドとホフマンの2人の演技は完全に劇中人物になり
きったすばらしいものだし、予想していなかった衝撃のラストシーン
は見るものに深い余韻を与える。