フィガロの結婚*歌劇 [DVD]

フィガロの結婚*歌劇 [DVD]

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ReleaseDate : 2002/05/24
AudioFormat : PCM
Format : Color
SeikodoProductCode : PIBC-2035
Type : Subtitled
Type : Original Language
Manufacturer : パイオニアLDC
EANListElement : 4988102736613
RegionCode : 2
EANList : 4988102736613
AspectRatio : 1.33:1
Artist : スクラム(クヌート)
Artist : コトルバシュ(イレアナ)
Artist : シュターデ(フレデリカ・フォン)
Artist : カナワ(キリ・テ)
Artist : グラインドボーン音楽祭合唱団
Label : パイオニアLDC
Studio : パイオニアLDC
ProductGroup : DVD
FormattedPrice : ¥ 6,825
Publisher : パイオニアLDC
Language : 日本語Subtitled
Language : イタリア語Original LanguagePCM
Actor : スクラム(クヌート)
NumberOfDiscs : 1
PictureFormat : Academy Ratio
PackageDimensions : 4755922488
Languages : 日本語Subtitledイタリア語Original LanguagePCM
Name : 日本語
Name : イタリア語
SKU : X219889296

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歴史的名演の白眉

『フィガロ』のCDやDVDはたくさんあり、この作品に寄せる人々の強い愛情を感じさせる。DVDは、(1)グラインドボーン音楽祭、プリチャード指揮、1973、(2)パリオペラ座、ショルティ指揮、1980、(3)ドロットニングホルム宮廷劇場、エストマン指揮、1981、(4)シャトレ劇場、ガーディナー指揮、1993等が名盤といえる。中でも(1)(2)は伝説的な名演。
(2)が今回この廉価版で発売された。スザンナのポップ、伯爵夫人のヤノヴィッツ、ケルビーノのフォンシュターデなど、最高の陣容だ。ミラノ・ピッコロ座の創設者にして、ヨーロッパ最高の演出家の一人であるストレーレルの演出は、茶系統を基調色にした、落ち着いて美しい舞台。最近の演出家のように演技過剰にならず、歌手にはひたすら歌わせる。
アリアを歌った歌手がなかなか次に進めないほど、聴衆の拍手は熱狂的で長い。第三幕の伯爵夫人は二度も呼び戻される。その理由の一つは、しばらく閉鎖されていたパリオペラ座の再開記念公演だからだろう。この公演に寄せた熱い思いが伝わってくる。TV用に作られたので、画質、音とも最高とは言えないが、それを補って余りある。

凛として気品に満ちたフィガロ

数あるDVDの中でも、ショルティ版('80)、ガーディナー版('93)等と並ぶ歴史的名演。94年の同じグラインドボーン音楽祭のハイティンク版よりずっとよい。スザンナは全盛期のコトルバシュ、テ・カナワ(伯爵夫人)もフォン・シュターデ(ケルビーノ)もまだ20代。夢のようなソプラノ陣だ。特にケルビーノのアリアは、第一幕「自分で自分が分らない」も第二幕「恋とはどんな・・」も、ともに緩急自在の音楽の中に切迫した心情が溢れ出る稀代の名唱といえる。舞台がとても小さいことも成功の一因だろう。客席に向かって菱形に突き出した狭い空間の中で、歌手はあまり動き回れない。静かに立ったまま、あるいは椅子に座って、心を込めて歌う。演技は、わずかな仕草や表情のみで十分なのだ。テ・カナワの気品に満ちた美しさが、その中心にあって求心性を高めている。広い舞台を使う他の多くの公演では、動きの多いスザンナが目立つが、ここでは伯爵夫人の存在感が素晴らしい。伯爵もバスのせいか落ち着きがあり、「フィガロ」の音楽のもつ<調和>の美しさが胸に沁みる公演だ。

映像は素晴らしい

1994年5月、新ホールに改装したグラインドボーン音楽祭のオープニング・ライブ版。ハイティング指揮、ロンドンフィル、ジェラルド・フィンリー(フィガロ)、アリソン・ハグリー(スザンナ)、ルネ・フレミング(伯爵夫人)、マリー・トドロヴィチ(ケルビーノ)等。
映像の精度が高く、くっきりとした歌手のアップが見られる。舞台装置も秀逸で、伝統的なインテリアでありながら、スタイリッシュに洗練されている。ただ全体としては、73年収録の同じグラインドボーン音楽祭の『フィガロ』(プリチャード指揮、ピーター・ホール演出)が、稀有の歴史的名演だったので、それと比べるとやや落ちる。アリアの箇所などテンポがかなり遅く、少し間延びした印象を受ける箇所もある。聴衆の拍手を一部カットした編集なのに、時間は189分で、73年版の179分より10分長い。第3幕の伯爵夫人のアリアを、フィガロの親子関係がばれるシーンの前に置く演出。

コトルバシュのスザンナが美しい

 グラインドボーン音楽祭での1955年以来の十数年ぶりの素晴らしい《フィガロ》公演の記録。歌手はみな素晴らしい。特にスザンナ役のコトルバシュの美しさは絶品。ちなみにイッセルシュテット指揮のエディット・マティスのスザンナも美しいが。
 それ以前のエーベルトに代わって演出したのはロイヤル・シェイクスピア劇団を設立したピーター・ホール。緻密な演出と的確な衣装・装置で見事である。台詞の一言もおろそかにしない演出ぶり。
 伯爵夫人の《過ぎし日》のアリアは第3幕の伯爵の怒りのアリア、バルバリーナとケルビーノのレチタティーヴォの後に(六重唱の前に)置かれている。
 第4幕のマルチェリーナとバジリオのアリアもしっかり歌われている。マルチェリーナ(ヌッチ・コンドー)は若く演出されていて、第4幕では女性たちの仲間として重要な役割をする。フィガロの《世の男たちよ》というアリアの後、スザンナと伯爵夫人のほかに、マルチェリーナも一緒に登場してこの騙しの芝居に加わることが明らかである。(原作の設定がそうなっているが、三人のうちマルチェリーナは省略されてしまうことがある)。
 また、ホールの演出では、このとき伯爵夫人はスザンナの衣装を付けているが、スザンナもまだ小間使いの衣装のままである。この衣装設定は重要である。なぜならば、スザンナは小間使いの衣装のままで、《薔薇のアリア》を歌うので、背後で見ているフィガロにはこのアリアは不義の相手である伯爵に向けて歌っているように聞こえてしまうのだ。その証拠にこのアリアが終わると、フィガロは「不実な女だ」と呟く。次にケルビーノが登場し、夫人が出て、伯爵が出た後で、ようやく伯爵夫人の衣装を付けたスザンナが登場するという段取りであった。この衣装設定と解釈は劇の進行上かなりの説得力があった。最後の場面で伯爵夫人が登場する場面で夫人は既にスザンナの衣装ではなく、自分の衣装を着て登場する。この衣装の着替えも台本には無いので、他の演出では見られないものであった。
 なお、このビデオ(DVD)のカメラワーク(テレビ演出デイヴ・ヘザー)は絶妙であった。

面白いですぅ!

確かリニューアルされたグラインドボーンのオープニングの公演でしたよね。
シンプルな舞台、歌手の動きも演劇的で73年版と比べれるともちろん20年の開きがあるわけで、現代版フィガロのひとつのスタイルだと思います。
今持っているフィガロの映像は、古い順に73年グラインドボーン、91年ザルツブルグ(ミヒャエル・ハンペ演出)、91年ウィーン(アバド指揮)、93年パリ・シャトレ座(ガーディナー指揮)、94年のこのDVD、99年ベルリン(バレンボイム指揮)ですが、最も好きなのは91年のハンペ演出ですね。次がこのDVD。指揮が両方ともハイティンクで、情熱的ですが、ベルリンのバレンボイムほどしつこくなくて、好みな演奏です。
さて、フィガロは若い歌手陣がいきいきとしているものがいいと思いますが、73年のカナワ、コトルバシュ、シュターデも若くすばらしい歌唱でした。
本DVDでは、伯爵夫人のフレミングはいう事はあまりないでしょう!ハグリーがかなりおてんばで生意気なスザンナを熱演!、トドロヴィッチというすばしっこい少年ケルビーノ、もちろんフィンリーのフィガロ、伯爵、バルトロも負けていない。やっぱイギリスのオペラ会も層が厚いよなー。
でも、一番好きなのは2幕の庭師が登場するところ。何度観ても飽きないんです。それと、3幕のマルチェリーナがフィガロ母親だと分った後、スザンナ含めて抱き合ってるところ。なんか泣けちゃうんです・・・。
さて、モーツアルトの最高?傑作のフィガロですから、これからも続々DVDが登場するでしょう!まだ見ていないアーノンクール版はどうなのか!
でも個人的には、ハンペ版が(きれいな映像と録音で)欲しい・・・。でたら☆5つ。

ルチア・ポップよ永遠に!

ショルティ指揮、ストレーレル演出、1980年7月14日のパリ・オペラ座公演のライヴ版。テレビ用の録画なので音はやや厚みに欠けるが、屈指の名盤。ミラノ・ピッコロ座の創設者であり、20世紀を代表する演出家ストレーレルの舞台が素晴らしい。茶色を基調とするどの部屋にも窓から斜めに光線が入り、フェルメールの絵のような陰影に富む。衣装の色彩がよくマッチして、茶色という色の落ち着いた美しさに驚かされる。この清楚な上品さは、17世紀のヨーロッパのものかもしれない。
今は亡きルチア・ポップのスザンナは、何度見てもその素晴らしさに胸を打たれる。2003年秋スザンナを歌う中嶋彰子は、スザンナは「すべてのソプラノのレパートリーの中で最もテキストの行数が多く、出ずっぱりで」最高に大変な役だと言う。そうだろう。モーツアルトの創ったスザンナは、人間の生命が輝く永遠のアイドルなのだから。この公演では、アリアや重唱の後の聴衆の拍手と叫び声が異様に長い。拍手が終わるまで次の音楽が辛抱強く待っている。ケルビーノ(=ケルビム=天使?小姓?)、スザンナ、伯爵夫人のアリアを、皆ここぞとばかり全身全霊を傾けて聴いているのだ。この喜びを共有することもまた、「フィガロ」にふさわしい喜びではなかろうか。

楽しいフィガロ。おすすめ。

イギリス、グラインドボーン音楽祭1994年のライブ。イギリスのオペラは、演劇的にも見ていて面白く演出していて、歌だけに終わらないものが多いが、この『フィガロ』も歌がよいだけでなけでなく、演技でもなかなか見せる。スザンナを歌うハグリーはイギリスを代表するソプラノだと思うが(ブーレーズ指揮でメリザンドを歌っているDVDがあるが、これもすばらしい)、いつもどおりの見事な表現力の演技と歌唱を披露している。フィンリーのフィガロもコミカルな2.5枚目風をよく演じている。伯爵のシュミット(リートもうまいドイツのバリトン)も、スケベそうな味を出している。他の演奏での伯爵よりも若々しいところがリアルである。フレミングの伯爵夫人は、この演目での「売り」のようだが、ちょっと貫禄がありすぎる気もするが、ソロは見事だ。ケルビーノのトトロヴィチ(私ははじめてきく歌手だが)は、この役に必要な少年愛をそそる可憐さに不足している気もするが、元気に歌っている。
指揮はハイティンク。あまりオペラをよく指揮者ではない気がするが、厚みがあり、しかももたつかず、温かみもある。二幕と四幕のフィナーレの盛り上がり方も自然で、胸が熱くなる。
最後に、何と言ってもうれしいのは、DVDとは思えない価格の安さ。おすすめです。

モーツァルトオペラでまずおさえておくべき1枚。

パイオニアのグラインドボーン音楽祭シリーズは全て素晴らしいですがこの1枚もその例にもれません。英国サセックスの小シアターで行われるこの音楽祭、18世紀のオペラ様式を現代に伝えるものとして「伝統」となっています。この「フィガロ」は73年公演ですが、あのピーター・ホール(英国演劇界の重鎮、映画「アマデウス」の演出もてがけました)の演出により、「更新」されたもの。LDでも過去発売があり、オペラファンの間ではずっと名盤として評価が高かったものがDVDで再販されたものです。
フィガロはいろんな公演がDVDで出てますのでお好きな方は見比べてご覧になることをおすすめしますが何か1枚、ということなら迷い無くわたしは本盤をおすすめします。現代の感覚でみると小さく感じる舞台はキャストの動き・表情をより近く感じさせ、臨場感が増します。そして魅力あふれるキャスト。伯爵役は当時のスーパースター、ベンジャミン・ラクソンですが、ラクソンを霞ませる?ほどの魅力で輝くのがスザンナ・ケルビーノ・伯爵夫人を演じる3ソプラノです。フィガロの特徴として当時の他のオペラに比してソロ(アリア)の比率が高くないことがあげられますがこの4名に劇中一曲ずつ与えられたアリアは言わずもがなの永遠の名曲。重唱でもおのおののキャラがよく出ていてこのあたりさすがホールの演出というところ。万人に自信をもっておすすめできる傑作。

マクヴィカーの演出が冴える

 ディヴィッド・マクヴィカーは、新奇な演出ではありません。しかし、斬新な演出です。
 シェイクスピア劇を素晴らしい演出で見たような満足感があります。そういえばこの公演は英国でしたね。
 序曲でもう舞台の幕が開く。伯爵の大きな屋敷内の大広間、多くの使用人たちがいて、召使頭と女中頭が召使たちの身なりをチェックしています。女中にちょっかいを出す召使もいます。うーん、ロバート・アルトマン監督の『ゴスフォード・パーク』を見ているようだ。フィガロが入って来ると、みんなでフィガロを胴上げする。
 第一幕が始まると舞台左手から、フィガロたちの部屋がせり出してくる。お屋敷に比べると、雑然として地味な色のいかにも召使いの部屋。右手のドアからは立派なお屋敷の部屋も見えて、ときどき召使たちが部屋の中のドラマを目撃する。この批評性のある舞台作り。いい意味で人工的な演出姿勢。感動してしまいました。
 歌手たちもそろっています。素晴らしいできです。

すばらしい

自分の演奏の研究のために何枚かのフィガロのDVDを購入しましたが、この盤が一番群を抜いてよいようです。
一番オーソドックスな演出と役柄の作り方に何度でも繰り返して見たくなるものを感じます。
4幕フィナーレ最後の伯爵と伯爵夫人のやり取りは、心が震えます。