ハーヴェスト・ムーン

ハーヴェスト・ムーン

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ReleaseDate : 1992/11/10
NumberOfItems : 1
PackageQuantity : 1
Artist : ニール・ヤング
Label : ダブリューイーエー・ジャパン
PartNumber : WPCP-4992
Studio : ダブリューイーエー・ジャパン
SeikodoProductCode : WPCP-4992
ProductGroup : Music
PublicationDate : 1992-11-09
EANListElement : 4988014749923
Manufacturer : ダブリューイーエー・ジャパン
MPN : WPCP-4992
Publisher : ダブリューイーエー・ジャパン
EANList : 4988014749923
NumberOfDiscs : 1
PackageDimensions : 5455518497
Brand : Wea Japan

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Disc 1 / Track

1 - アン・ノウン・レジェンド
2 - フロム・ハンク・トゥ・ヘンドリックス
3 - ユー・アンド・ミー
4 - ハーヴェスト・ムーン
5 - ウォー・オブ・マン
6 - ワン・オブ・ディーズ・デイズ
7 - サッチ・ア・ウーマン
8 - オールド・キング
9 - ドリーミン・マン
10 - ナチュラル・ビューティー

アコースティック・ニール90年代のとてつもない傑作

本作は、72年の「ハーヴェスト」、05年の「プレーリー・ウィンド」とともにナッシュヴィル・トリロジーを構成する(といっても本作の録音地はカリフォルニアだが)、92年発表の大傑作。ニールのアコースティックな面を語るときには絶対に欠かせない作品です。バックは「ハーヴェスト」と同じベン・キース等のストレイ・ゲイターズ(キーボードだけスプーナー・オールダムに代わっているが)、バック・コーラスはリンダ・ロンシュタット、ジェームス・テイラー、ニコレット・ラーソン、アストリッド・ヤング等という豪華な布陣。余りにも美しい1曲目「アンノウン・レジェンド」から心惹かれること間違いなし。「アンプラグド」では本作から同曲、「フロム・ハンク・トゥ・ヘンドリックス」「ハーヴェスト・ムーン」が選曲され、今年発表のDVD「ハート・オヴ・ゴールド」では「ハーヴェスト・ムーン」「ワン・オブ・ディーズ・デイズ」「オールド・キング」が披露されるという具合に名曲の宝庫です。名曲充実度という点では満点ではないでしょうか。大平原の秋の空気を感じさせる落ち着いた曲調で統一されていますが、「ハーヴェスト」よりも使い方が進歩したストリングスが美しい「サッチ・ア・ウーマン」もあればメッセージ性の強い歌詞の「ウォー・オブ・マン」「ナチュラル・ビューティー」(この曲だけはライヴ)もあり、単調になることもありません。本作に関しては文句のつけようがなく、評価は星5個では足りないほどです。

「アンノウン・レジェンド(知られざる伝説)」とは?

 アルバムのタイトルや曲調などで本作が『ハーヴェスト』の続編ととられても仕方がないし、実際そうなのだが、このアルバムで最も注目すべき曲は8曲目の「オールド・キング」であろう。この曲は間違いなく1979年に発表された『ラスト・ネヴァー・スリープス』の「ヘイ・ヘイ、マイ・マイ」で歌われた‘The king is gone but he's not forgotten / Is this the story of Johnny Rotten?’というフレーズに対するアンサーソングだ。勿論、‘Old King’がジョニー・ロットンを、‘that hound dog’がエルヴィス・プレスリーを指している。今一度聴きなおしてみて欲しい。

最新作から本作を考える

 新作「プレイリー・ウィンド」の評価が異様に高いことから本作の意味をあらためて考えた。ニール・ヤングのアルバムの売れ行き、たとえば全米や全英、そしてこのアマゾンの売れ行きの傾向から言えることがある。ニールの作品系列にはクレイジー・ホース系(ハード)とストレイ・ゲーターズ系(ソフト)がある。あの「ミラー・ボール」の売れ行きはパール・ジャムのファンが購入したと考えれば説明がつくから除外すると、あきらかに後者の系列が人気が高いのだ。これは、ニールというと「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」のソフトなイメージが定着していることを意味する。
 わたくしの解釈はまったく逆だ。ニールの魅力は端的に前者に現れていると思っている。本当はアコースティックが好きなのだけれども、エレキにも興味があってちょっと手を出してはみるけれども、本当はフォーク的なサウンドが好き、そんな分裂したニールに惹かれるのだ。そうみるわたくしからすると、「一見メロウなサウンドだが剛直さを忘れない」という本アルバムへの評価は贔屓しすぎに見える。やはりニールは無理をしてハードなサウンドを演じて見せるそのけなげさにあると思うからである。
 それにしても、「歌心」とか「アコースティック回帰」とか、ソフト系のアルバムを褒めるのは実に簡単である。そして実際ファンと発売側の好みが重なっては致し方ないのかもしれない。

知られざる伝説から始まる

ヤングの音楽はアコでも電気でも風の中から聞こえてくるような響きがある。そしてその感じが強いものほど私の好みのようである。

このアルバムは,見事にタイトルどおりの秋の収穫の心躍る様と冬が来る前のもの寂しげな雰囲気を持っている。

どの曲も統一感ある音で歌われ,従来彼が持っているキャラである何が出て来るか予測できない気まぐれな音の混在は見られない。その意味では初期のもう一つの「収穫」よりも音的には落ち着いた感じがある。
(ただし,最後の実況録音だけは時々雰囲気が違うように思えてスキップする事もある)

でも、「ゴールドラッシュ」「ラスト・ネヴァー・スリープス」に劣らない名作であると思うし,長い時代を生き残っている中年ロッカーとしてこれほどのレベルのアルバムを作った事に驚嘆している。

もう一つ,この後に「アンプラグド」を発表するのだが,これとふたつ合わせて聞いていると、あのLIVEに合わせて作ったようでもある。ヤング氏の気まぐれとアイデアとこだわり方が心地良い。

そして後日「天使」から都会的にへヴィな「ミラーボール」に至るのだから、田舎的にヘヴィだった「グローリー」から「収穫月」に来るのにも何か訳ありだったのだろうが,本当に好きにやっても売れるという商売人ですね,この人は。

じっくり味わいたい穏やかな名作

92年リリース、80年代以降のNeil作品中で最も穏やかな表情を持った作品。72年にリリースとの関連がよく言われますし、実際、音の感じや歌われる歌詞からすると20年の間をおいた続編となるでしょう。
初めてNeil Youngの声を聞いたのがその"Harvest"でした。本作との20年間、Neilの本質は全くといっていいほど変わっていないことを感じ、何か嬉しいような満たされた気持ちが湧いてきます。70年代から20年、ロックもアメリカ社会も大きく動きましたが、それがさも螺旋階段を振り返るかのように、穏やかなひと時に導いてくれる、そんな作品です。

彼のUn-pluggedでも歌われた"Unknown legend"、"From Hank to Hendrix"やJazz VocalのCassandra Willsonが名作"Moon daughter"で取り上げた"Harvest moon"などは忘れられない名曲ですし、夕暮れの美しさを思わせる落ち着きがとても魅力的です。また、まさにNeil節といえる音の取り方が嬉しくなっちゃう"One of these days"などもいい出来です。
"Cowgirl..."や"Like a hurricane"で披露してくれた強靭なギターリフも怒涛の押しも大好きですが、本作では出てきません。そちらの方の魅力は他の作品でたっぷり聞けますもんね。ここでは魅力的にいい年の取り方をしている、羨ましい姿のNeilの歌にひたるとしましょう。また、"Harvest"がお気に入りの方には間違いなく支持されるであろう作品です。

Harvest
Comes a Time
After the Gold Rush
Silver & Gold