現代組織学説の偉人たち

現代組織学説の偉人たち

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IsEligibleForTradeIn : 1
Label : 有斐閣
TradeInValue : 274JPY¥ 274
Studio : 有斐閣
ProductGroup : Book
ISBN : 4641161844
FormattedPrice : ¥ 3,132
FormattedPrice : ¥ 274
NumberOfPages : 347
PublicationDate : 2003-07-04
EANListElement : 9784641161849
Manufacturer : 有斐閣
Author : デレック・S・ピュー
Author : デービット・J・ヒクソン
Publisher : 有斐閣
EANList : 9784641161849
PackageDimensions : 102835128598

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   英語版のペンギン文庫に『Great Writers on Organizations』という本がある。古今東西の組織論の学説をハンディな冊子にまとめた、定評ある本だ。30年以上前に初版が出、今も版を重ねている。その本の総集編が出た。それが原著だ。著者は、世界的に著名なイギリスの組織論者2人である。

   とりあげられているのは、総勢50人以上。その学説を一人ひとり紹介しているので、まさに網羅的な本だ。ウェーバーやバーナードやドラッカーやサイモンなど、日本で有名な人もとりあげられている一方、一般にはほとんど知られていない論者もとりあげられている。記述は1人数ページ。ただし、人により長短がある。

   一人ひとりの解説の内容は、手早い入門書というには本格的なもので、注意して読むと信頼性の高い学説紹介だ。著名な論者でも、実は原著を読んだ人は少ないかも知れず、そういう読者には便利な本だ。学説だけではなく、生い立ちや職歴に触れた簡単な記述も含まれているから、どういう人物だったかを知ることもできる。

   一般に組織論のなかには、アカデミックなものから実務的なものまで、さまざまな学説がある。学問上の背景を見ても、経営学的な論者もいれば、心理学、社会学、経済学、政治学など、多様なバックグラウンドの論者がいる。本書ではそういうさまざまな論者がとりあげられているが、中ではどちらかというと組織社会学を基盤とした論者が多い。

   ただし、本書の印象を率直に言えば、全体に実務家向きというより、かなり研究者向きの本だ。まったくの初学者には難しいのではないか。

   本書の不満を1つだけ言えば、日本の組織論者がひとりも載っていない点だ。「Z理論」で有名な日系人のウィリアム・オオウチが例外といえば例外だが、オオウチ以外にも、日本に足場をおき日本の組織を観察した組織論をいくつか取り上げてほしかった。最後に、翻訳は正確で読みやすい。丁寧な仕事である。(榊原清則)

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